春学期のおわり

月日は百代の過客にして、という通り、ミネソタに来てあっという間に4か月が過ぎ、今週春学期が終わりました。
冬に埋もれていたミネソタにもようやく春らしい気配が訪れ、雪の下でサバイブしていた芝生が完全に顔を見せてくれるようになりました。


大学の勉強が想像の何倍も(本当に何倍も)ハードで、本当にあっという間でしたが、とても素敵な仲間に恵まれ、驚くほど有意義な4か月でした。
少し時間もできてきたので、大学で出会った素敵な仲間について少し書き溜めていこうと思います。(お名前は仮名を使っています('ω')ノ)


まずひとりめは、ロシア出身のAnny。
彼女はこれまで出会ったことがないくらい、平和で愛にあふれている素敵な女の子でした。


とはいえ、出会った当初は、彼女と仲良くなれるとは思っていませんでした。
お恥ずかしい話ですが、私はロシア人と聞いただけで少し身構えてしまったのです。
かつ、ロシアなまりの英語がうまく聞き取れず、初めて話した時に、あまり仲良くなれなさそうだなと思ってしまいました。


そんな第一印象でしたが、幸運だったことに、私たちはGrammarの授業で偶然近くの席に座ることが多く、またGrammarの授業はその日に習った文法で自分自身のことを近くのクラスメートに紹介するという機会が多く、私たちは少しずつそれぞれのことを知っていくことが出来ました。


そんな中で、Annyが好きなスポーツを知り、アメリカ市民の彼と今年結婚したことを知り、ちょっとしたつぶやきが平和で面白いことを知り、何よりとてもキュートで親切であることを知り、私たちはいつの間にかとても良い友達になりました。


彼女の口癖は"バリーーーン"で、これはロシア語で"パンケーキ"という意味だそうですが、Oh my godのソフトバージョンだと私は理解しています。
たまに"バリーーーン"の後に"スチーン(?)"を加えて、"バリーーーンスチーン"(ロシア人にありがちな人の名前だそう)と言っているのですが、これは日本でいうあたり前田のクラッカーみたいな表現ではないかと思って聞いています。
正確に"バリーーーン"の意味を理解できていないかもしれないのですが、Annyに日本語で"バリーーーン"はお皿が割れる効果音なんだよと伝えたら面白がっていて、私たちは、よく一緒に"バリーーーン"、"バリーーーン"と言っていました。


また彼女の口癖は"I proud of you"で、相手のことをいつも尊敬している姿も素敵でした。


大学のクラスメートと話していて気づいたことですが、英語でのコミュニケーションって、単に英語力だけではなく、相手のことをいかに知っていかに思いやるかが非常に重要だと身に染みて感じました。考えてみると、これは母国語でも全く同じことですね。
特に私たちはInternational studentsとして、語学も伸びしろ、そして新しいクラスメートとして互いに対する新しい発見も存分にあったので、互いの理解が指数関数的に深まっていったことが、とても新鮮かつ驚きでした。
私は今年で30歳になりましたが、この歳になってもこんなに素敵な出会いがたくさんあるというのは、留学の醍醐味だなと強く実感したところです。


春学期も終わりに近づいたころ、Annyと旦那さん、私の旦那さんと4人で大学の天文学のイベントに参加したのも良い思い出です。
夜の大学は日中と違った魅力にあふれており、まるで大学生の頃に戻ったかのようにみんなでワイワイ楽しい時間を過ごしました。

Annyは夏学期以降は大学の授業に参加しない予定だそうですが、ミネソタに今後も長くいるようなので、これからも楽しい時間を一緒に過ごせることと思います。
また私が帰国してしまっても、Annyがいるから、ミネソタにまた来たいときっと思うと思います。


ひとりめの紹介からとても長くなってしまいましたが、Annyとの素敵な出会いにとても感謝していることを、ここに書き留めたいと思います。


まだまだ素敵な出会いがたくさんありましたので、これから少しずつ書き溜めていこうと思います。
それではまた次回。